【交通事故体験談】住宅街の細道での接触事故―避けたつもりが転倒し、長引く治療

ある日の午後、私は自転車で住宅街の細道を走行していました。その道は信号がなく、見通しの悪い交差点が多い場所。周囲の建物が視界を遮り、お互いの存在に気づくのが遅れることもしばしばありました。

「慎重に進まなければ」

そう思いながら走っていたのですが、次の瞬間、予期せぬ出来事が起こりました。

ぶつかりそうになり、避けたものの…

交差点へ差し掛かったとき、突然目の前に乗用車が!

お互い死角から進んできた形で、気づいたときにはすでに距離が近すぎました。「ぶつかる!」 と思った瞬間、とっさにハンドルを切り、なんとか正面衝突は避けることができました。

しかし、勢いを制御しきれず、自転車は端の障害物に接触。その衝撃でバランスを崩し、私は地面に倒れ込んでしまいました。

「痛っ……!」

倒れた際に、咄嗟に手をついたことで手首を捻り、さらには衝撃で首まで痛めてしまったのです。

事故後の対応と治療

車の運転手はすぐに車を止め、慌てて駆け寄ってきました。

「大丈夫ですか!? すみません、見えていませんでした……」

私も冷静に状況を確認しながら、まずは自分の体を動かしてみました。幸いにも骨折はなさそうでしたが、手首に違和感があり、首に鈍い痛みが広がっていくのを感じました。

病院へ行くと、診断は手首の捻挫と、頸椎の軽い損傷。完全に回復するまでには3ヶ月ほどかかると言われました。特に首は後々痛みが増す可能性があり、しばらくの間、定期的に通院する必要があるとのことでした。

示談交渉と保険での解決

過失割合は車側が100%(10:0) という形になりましたが、私自身も細道での安全確認を十分にできていたかと考えると、全くの被害者という気持ちにはなりませんでした。

相手の運転手は誠意を持って対応してくれ、保険会社経由でスムーズに話が進みました。示談金は発生せず、治療費はすべて相手の保険で負担してもらうことになりました。

示談交渉では特に大きなトラブルもなく、保険会社とのやり取りもスムーズ。過失の割合や事故の経緯を整理しながら、適切に処理が進められました。

事故から学んだこと

この事故を経験して、私は改めて**「見通しの悪い交差点では、たとえ優先道路でも細心の注意が必要」**だと実感しました。

相手の動きが見えにくい場所では、減速を徹底する。
とっさの回避行動でも、転倒や二次被害を防ぐための安全な対策を意識する。
事故後、すぐに異常がなくても、後から症状が出ることがあるので病院には必ず行く。

また、示談交渉についても「誠意ある対応」や「保険を使った円滑な解決」が可能であれば、ストレスなく解決できることも学びました。

事故は一瞬の出来事ですが、その影響は数ヶ月にわたります。これからも、安全運転を心がけていきたいと思います。