【交通事故体験談】自転車走行中の衝突事故―駐車場からの車に巻き込まれて

ある日の夕方、自転車で車道を走行していました。交通量はそれほど多くなく、普段通りのペースで走っていました。しかし、次の瞬間、予想もしない形で事故に巻き込まれることになります。

突然の衝撃、転倒

横の駐車場から1台の車が出てこようとしていました。私は「大丈夫だろう」と思いながらも警戒し、減速するべきか迷いました。しかし、次の瞬間――

「ガツンッ!」

衝撃と共に、私は自転車ごと道路に投げ出されました。駐車場から出てきた車の前方が私の自転車にぶつかり、その勢いで転倒。

腰と肩を強く打ちつけ、しばらく動けませんでした。痛みがじわじわと広がり、状況を把握するのに数秒かかりました。通行人が駆け寄ってきてくれ、相手のドライバーも驚いた様子で車から降りてきました。

治療と示談交渉

救急車で病院へ運ばれ、診察の結果、腰と肩の打撲と診断されました。大きな骨折などはなかったものの、治療には約3か月かかると言われました。

その後、示談交渉が始まりました。過失割合は私1:相手9で、相手側の過失が大きいと判断されました。最終的に、約40万円の示談金を受け取ることになりました。

しかし、交渉の中で問題が発生しました。相手の保険会社が自転車の補償をしてくれなかったのです。修理費がかかるにもかかわらず、「契約内容に含まれていない」との一点張り。自転車は完全に壊れてしまっていたのに、補償されないのは納得がいきませんでした。

最終的には泣き寝入りする形になり、事故の後も自転車を買い直さなければならず、大きな負担となりました。

事故から学んだこと

この事故を通じて、たとえ自分に非がほとんどなくても、事故の影響は大きいことを痛感しました。自転車は車よりも弱い立場であり、どれだけ注意していても巻き込まれる可能性があります。

また、保険の補償内容にも注意が必要だと実感しました。今回のように、自転車の修理費が補償されないケースもあるため、事前に保険の適用範囲をしっかり確認することが大切です。

以来、私は自転車に乗る際はさらに慎重になり、駐車場の出入り口付近では特に警戒するようになりました。どれだけ気をつけていても、事故は起こるもの。そのリスクを最小限に抑えるために、より安全な運転を心がけるようになりました。