【交通事故体験談】横断歩道上の事故―信号無視のワゴン車に接触、右腕骨折

ある日の昼下がり、私はいつものように横断歩道を渡っていました。歩行者用の信号は、つまり私は安全に渡れる状態でした。しかし、その安心感が一瞬で打ち砕かれる出来事が起こりました。

突然の衝撃、体が宙を舞う

視界の端に、猛スピードで迫るワゴン車が映りました。

「えっ…!?」

気づいた時にはもう遅く、車は信号無視をして突っ込んできたのです。

次の瞬間、ドンッ!! という強烈な衝撃とともに、私は地面から体を離れ、1メートルほど吹き飛ばされていました。

飛ばされた拍子にとっさに右手を地面についてしまったことで、激しい痛みが走りました。

倒れたまま、右腕を見ると――。

腕が明らかにおかしな方向を向いている。

その場で意識ははっきりしていましたが、すぐに周囲の人が駆け寄ってくれ、救急車が呼ばれました。救急隊が到着し、すぐに病院へ搬送。診断結果は**「右腕の骨折、全治3ヶ月」** でした。

示談交渉と増額した慰謝料

事故の原因は完全に相手の信号無視によるもので、私に過失は一切ありませんでした。そのため、示談交渉では相手側の責任が大きく問われる形となりました。

当初、相手方の保険会社からは慰謝料30万円前後が提示されました。しかし、私はドライブレコーダーに事故の様子がしっかり映っていたことを伝えました。

その映像には、相手が完全に赤信号を無視して突っ込んできた様子が明確に記録されており、それをもとに交渉した結果、最終的に慰謝料は43万円まで増額されました。

示談交渉自体はスムーズに進み、大きな揉め事にはならなかったものの、やはり最初の提示額では納得できない部分もありました。最終的には証拠が決め手となり、正当な補償を受けることができたのは幸いでした。

事故から学んだこと

今回の事故を通じて、私は**「信号を守っているからといって安全とは限らない」**ということを痛感しました。

青信号でも左右の安全確認を徹底する。
歩行者だからといって、車が止まる保証はない。
ドライブレコーダーなど、証拠を残すことが非常に重要。

特に、ドライブレコーダーの映像が示談金額の増額につながったことから、事故の証拠がいかに重要かを改めて実感しました。

幸いにも命に別状はありませんでしたが、一瞬の油断や相手のミスが大きな怪我につながることを忘れてはいけないと強く思いました。

これからは、たとえ青信号でもしっかりと周囲を確認し、安全第一で行動することを心がけようと思います。